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ケーブルフリー(無線)インターネットについて
インターネットが進歩していく中で、簡単にネットワークを構築し、また、容易に変更が
できることは、とても大事なことです。特に、人と実際に接する(ラスト1マイルではなく)
ファースト1マイルにおけるケーブルフリーはとても便利です。一家に一台のPCの時代
は一気に過ぎて、家電品がインターネット接続される日はもうすぐそこです。家の中が、
ケーブルだらけと言うのはちょっと、困ってしまいそうです。そこで、ICIは、ケーブルフリー
なネットワーク作りのために、情報提供を行い、便利を追求していきたいと考えており
ます。
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■ 無線を用いるネットワーク |
無線のネットワークには、電波を利用するもの、赤外線を利用するものがあります。
また、電波と言っても、周波数帯によって、さまざまな用途に分類されています。では、
周波数帯別の用途、通信速度を、次の表に示します。
周波数帯 |
用途 |
最大通信速度 |
800MHz/1.5GHz |
携帯電話 |
9.6Kbps |
1.9GHz |
PHS |
64Kbps〜128kbps |
2GHz |
IMT-2000 |
2Mbps |
2.4GHz |
無線LAN(IEEE802.11b) |
11Mbps |
5.2-5.8GHz |
無線LAN(IEEE802.11a) |
6/12/24Mbps |
19GHz |
構内データ伝送 |
25Mbps |
22/26/38GHz |
FWA |
155Mbps(P-P) |
22/26/38GHz |
FWA |
10Mbps(P-MP) |
IEEE802.11 :無線LANの規格
FWA:固定無線アクセスのこと。(Fixed Wireless Access)
⇒ 構内LAN参考
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■ ケーブルフリー(無線)LAN |
無線を用いて構築されたLAN(Local Area Network)のことを一般的に、無線LANと
呼びます。 ICIでは、これを、ケーブルフリー(無線)LANと呼んでいます。
ビル間通信などの特殊用途を除けば、主にオフィスや家庭などの屋内で利用されます。
日本においても、欧米とほぼ同じ2.4GHz帯の周波数が確保されたため、標準規格に
適合したケーブルフリー(無線)LAN機器が数多く商品化されています。
⇒ 電波の人体への影響
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■ FWA(加入者系無線アクセス) |
無線によってインターネットに接続(アクセス)するために提供されたサービスのことです。
オフィスや、家庭と、ISP間を結ぶため、周波数は違いますがまるで双方向のFM放送
局のようです。周波数は有限で、干渉等を避けるために事業者はライセンスを取得
する必要があります。工事が面倒な、立地や、マンションのように管理組合の許可が
いる場合など、無線アクセスを用いると解決できます。
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■ 移動体通信 |
携帯電話を持っている人の数が急増していることから、無線アクセスの話題で省略する
ことはできません。ここでは、いくつかの標準方式に関して説明しておきます。
・ PIAFS(PHS internet access forum standard):PHSを利用して、データ通信行う
ための通信方式のことです。伝送速度は、現状では双方向32Kbpsですが128kbps
までの拡張サービスが検討されています。
⇒ http://www.ddipocket.co.jp/news/i_h130516.html
・ cdmaOne:auのサービス名称となっていますが、これは、CDMA方式というデータ伝送
技術から由来している名称です。多重化の方式の一つであるCDMA(Code Division
Multiple Access)では、拡散スペクトラム技術を使用することにより、秘匿性が高く、
干渉に強いという利点があります。データ伝送速度は、64kbpsaです。
・ IMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000):次世代移動体
通信の総合規格のことで、ITU(国際電気通信連合)の標準です。この2000は、
2000年と、2000MHz(2GHz)をかけています。伝送速度は、静止時で最大2Mbps、
移動中においても、384kbps程度の通信が可能です。IMT-2000には、MC-CDMAと、
DS-CDMAの2つの方式が採用されています
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■ 次世代短距離用無線通信規格 |
・Bluetooth:近距離のデータ及び音声の無線通信のたあめの規格で、Nokia、
Ericsson、Intel、IBM、東芝により制定されました。ノートPCと、周辺機器、携帯電話
間などの接続を目的としています。無線LANの2.4GHz帯と同じ周波数を利用している
ため干渉が心配されます。10メートル以内の範囲において、最大8台の機器と接続
可能です。伝送速度は、1Mbpsです。メリットとしては、CMOSという低電力消費のLSIを
用いているためデジカメ、プリンタ、スキャナなどさまざまな電子機器に埋め込むことが
できることが言われています。
⇒ http://www.bluetooth.com
・HomeRF:Intel、IBM、HP、NECにより制定された規格で、Bluetooth同様に、2.4GHz帯
の周波数を用いる。伝送速度は、1Mbpsで、50メートル以内の範囲において、最大127
台の機器と通信可能です。
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